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奇跡の一本松

震災から9ヶ月が経ち、今日残念なニュースが飛び込んできました。

陸前高田市の約7万本の松で唯一、津波に耐えて残った「奇跡の一本松」(樹齢260年以上)が海水に浸かった影響で、枝葉の生育が止まり、根が腐り、とうとう枯死に至ってしまったとのこと。

「高田松原を守る会」は、これまで何とか奇跡の一本松を守ろうと、流れ込んだ海水をかぶらないよう排水ポンプを稼働させるなど、懸命な対策を続けてきました。

7月には新芽が点在しているのが確認されましたが、その後、茶に変色するなど樹木の衰弱は進行していたようです。

3ヶ月前に陸前高田市へ足を運んだ時は、遠くのほうから眺めただけですが、とても立派に立っている様子が印象的でした。

そもそも、なぜあの一本松だけが助かったのか?

それは、次の3つの要因が偶然に重なったことだと分析されています。

■近くの建物の存在

その建物とは、一本松の海側およそ15メートルにあった宿泊施設。

地上2階建ての鉄筋コンクリート製で築40年ですが、かなり頑丈な造りになっており、その建物が一本松の壁となり津波の力を左右に分散したため、一本松を津波が直撃しなかった。

■“堤防”の存在

一本松のすぐ北側を流れる運河の「のり面」の高さはおよそ6メートル。

この「のり面」が“堤防”の役割を果たして、津波の引き波が松に直接当たるのを防いだ。引き波は、この法面に当たって左右に分かれ、勢いが弱まったとみられる。

つまり、海側の建物と北側の「のり面」が2つの壁となり、一本松を守ったということ。

■一本松の高さが決め手

高田松原を襲った津波の高さは、およそ18メートルと推定されている。

たとえ、この2つの壁が津波や引き波の力を弱めることはできても、波は、はるかにその上を乗り越えてしまう。

周りにも多くの松があるなかで、なぜこの1本だけが助かったのか。

その秘密は、一本松の高さにある。

平均的な松の高さはおよそ20メートル。一本松はその1.5倍の30メートルもある。

津波が襲ってきたとき、高田松原の松は、引き波で流されてきたがれきが、枝に引っかかることで巨大な力が加わり、倒れたとみられる。

ところが、一本松は、ほかの松よりも背が高く枝が高い位置にあったので、がれきが引っかからずに流されなかったと考えられている。

***

今後、奇跡の一本松がどうなるのか行く末が気になります。

どこかの博物館に展示するとか、それがダメなら魚拓ならぬ“樹拓”や、存在していた場所にノッポの記念碑を建てるとか、何か後世に残せるといいですね。

でも、一本松から採取した枝から4本の接ぎ木に成功したと聞きますし、また、住民が震災前に拾った種子から発芽した約300本の苗も順調に育っているといいますから、確実にDNAは受け継がれているのです。
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テーマ : 東日本大震災
ジャンル : ニュース

プロフィール

gaku+

Author:gaku+
ニックネーム GAKU(本名:まなぶ)
1974年生まれ B型 水瓶座
平成6年から都内の某放送通信系企業に就職
技術・営業・企画と携わり現在に至る

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