FC2ブログ

あきらめない心【前編】

震災からわずか9ヶ月、東京の築地市場にこの冬初の気仙沼産のカキが届きました。

築地の競り人が「奇跡のカキ」と呼ぶこのカキは、気仙沼でカキ養殖を始めて50年、その品質の高さは本場フランスにも轟く「気仙沼の父」畠山重篤氏の“あきらめない心”によってもたらされました。

このドキュメントを通じて、“あきらめない心”の大切さを前編・後編の2回に分けてお伝えします。

***

3月11日の大津波によって養殖場は全て壊滅。

2年かけて育て上げた1級品のカキ100万個は海底に沈んだ。

その被害総額は2億円。

カキ養殖をあきらめるという声も聞かれたが、畠山氏の考えはまったく違った。「意地でも復活させなければ」と。

震災から2ヶ月が経過した5月、復興再開に向けての活動が始まる。

集落の仲間に協力を求め、カキを吊るす木組みのいかだ作りに着手。

しかし、肝心の育てるカキを手に入れられる当てはない。

毎年、カキは石巻の漁師に頼み、生後数ヶ月の段階の“稚貝”まで育ててもらっている。

そして、6月、津波に打ち上げられたその稚貝が偶然見つかるという奇跡が起きた。

畠山氏は先を急いだ。

その理由は2つあった。

一つは1/3以上の世帯がカキ養殖で生計を立てるこの集落を元気づけたいこと。

もう一つは、51年前のチリ地震津波の記憶。

海底の泥の中の栄養分が津波によって溶け出し、通常2年近くかけて育つカキがわずか半年で育ったという。

「海はすぐに回復する」畠山氏の読みは間違っていなかった。

偶然見つかったカキの稚貝は例年よりも倍の速さですくすくと育つ。

そしてついにこの冬、出荷できる大きさまで育てるという快挙を成し遂げたのである。

(後編へ続く)
スポンサーサイト



テーマ : 伝えたいこと
ジャンル : ブログ

プロフィール

gaku+

Author:gaku+
ニックネーム GAKU(本名:まなぶ)
1974年生まれ B型 水瓶座
平成6年から都内の某放送通信系企業に就職
技術・営業・企画と携わり現在に至る

カレンダー
11 | 2011/12 | 01
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
ACCESS