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経営トップに必要なもの

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの1700億円、東京ディズニーランドの1800億円を上回る2200億円もの初期投資をして、18年連続赤字の巨大テーマパーク、ハウステンボス。

今から2年前、その再建に乗り出したのが、格安旅行会社HISを創業し、見事に急成長させた澤田秀雄氏です。

ハウステンボス再建のほか、過去様々な業種の再建に携わり、復活へと導いてきました。

その澤田氏の手にかかれば、ハウステンボスもわずか2年で初の単年度黒字を迎えることができるのです。

従業員を約1000名抱えたまま、たった一人の経営トップが変わるだけで、どうしてこれほどまでに結果が変わってくるのでしょうか?

間違いなくいえることは、再建にかける熱い情熱は、この経営トップが一番であるということです。

その本気の度合いがピラミッドの頂点から下の方へと伝播しなければ再建など無理です。

この話は先日のカンブリア宮殿からです。

元々ハウステンボスが業績不振だった理由は次の通りです。

■オランダにこだわりすぎたこと
高価な建築物や展示物、花畑などオランダの街並みにこだわったせいで、アトラクションが少なく、一度見にきたらもう十分という理由でリピーターが集まらない。

■目標来場者数を超えることができない
その結果として、目標来場者数年間400万人を達成できず、借金が重荷になる。

■資金難から休館や施設の老朽化が続出
客離れがさらに進む。

こうした負のスパイラルをたどってきたわけです。

たとえ赤字であっても、従業員の約7割が佐世保市在住ということで、潰してしまったら雇用に大きな問題が発生します。

また、地元の交通・宿泊・流通など他の産業への経済効果も失われ、地元経済は大打撃を受けることになるのです。

ですから、地元行政の佐世保市としても、出資している関係上の理由もありますが、このハウステンボスをなくすわけにはいかないのです。

2003年に一度経営破綻に追い込まれ、その後、野村證券グループで再建を図るも2度目の行き詰まり。

そして、最後の頼みの綱ということで、澤田氏に白羽の矢が向けられました。

澤田氏が行なった改革は次のとおりです。

■負担を減らす
地元の佐世保市に対して、固定資産税など10年分の税金74億円の免除を求めた。
ハウステンボスがなくなれば、地元も困る。まずは、利益を出し、雇用を創出し、地元を活性化させることが優先であることを訴え、これを承認させた。

■アトラクションの導入
リピーターを増やすために積極投資し、アトラクションやイベントを2.3倍に増加させた。
それもほかのテーマパークにないものにこだわった。

■異業種の力を借りる
SHARPと提携して巨大ビジョンのアトラクションを導入したり、超人気アニメ『ワンピース』の東映アニメーションとコラボし、海賊船『サウザンド・サニー号』に乗ることができる。今これが一番人気のアトラクション。

こうしてわずか2年で黒字化が実現したのです。

しかし、澤田氏が行なったのはこうした大きな改革だけではありません。

園内の建物に住居を移し、日々園内の細かい所に目を配ります。

小さな花壇の花が枯れていたり、手すりのペンキが剥がれていると、すぐに担当者を呼び出して注意し、すぐに直させます。

今では従業員が自分たちで考えて行動できるようになりつつあるようです。

このような目に見えづらい、数字に現れないような意識改革が実はとても重要だと感じました。

こうしたことができるのは、常にお客様目線で考えているからにほかなりません。

役職が上がるにつれ、現場やお客様から離れてしまうのが多くの企業の実態ではないでしょうか?

そして、次第にお客様の心がわからなくなってくる。

しかし、経営トップに立つ者こそ、常にお客様の心を忘れてはならないということをこの事例は教えてくれます。

テーマ : 伝えたい事
ジャンル : ブログ

プロフィール

gaku+

Author:gaku+
ニックネーム GAKU(本名:まなぶ)
1974年生まれ B型 水瓶座
平成6年から都内の某放送通信系企業に就職
技術・営業・企画と携わり現在に至る

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