FC2ブログ

商売を知る

私はサラリーマンですが、学生の頃2日間だけ自分で商売をしたことがあります。

学園祭で“おでん屋”を出店したのです。

企画~仕入れ~調理~販売という一連の仕事を自分で行うという経験です。

販売については友人が一緒に手伝ってくれました。

振り返ると、この経験が“商売とは何か?”というヒントを初めて知るきっかけになったのだと思います。

学生当時、ある居酒屋チェーン店でアルバイトをしていました。

学園祭で出店するほかの食べ物屋にないお店は何だろう?と考えた末、季節は涼しくなってきたばかりの10月でしたが、居酒屋のメニューにもある“おでん”にしてみようと思い立ちました。

2日分の材料を居酒屋から仕入れました。そしておでんの“つゆ”もそのお店から仕入れました。

ですから、居酒屋チェーン店の味を届けることができたわけです。

学校の先生にアドバイスをもらい、「本場○○○店の味」という張り紙を屋台に貼ったらどうかと言われたので、模造紙にマジックで書いて作りました。

おでんのネタごとに仕入れ価格が違うので、当然ながら売値も変えました。

50~100円のレンジで7~8種類ぐらいだったと思います。

そのお品書きも手書きで作りました。

おでんを売るためには当たり前ですが、箸や器が必要です。

箸は割り箸が手軽な値段で手に入りました。

しかし、器のほうはというと、つゆを入れられるほどの器があまり売っていなかったのと、売っていても高かったため、どこにでも売っていそうな普通の浅い紙皿を用意しました。

これが最大のミスジャッジでした。

つゆがほとんど入らないうえに、すごく食べづらい。しかも、皿が薄いから熱くて持っていられないのです。

初日、お店をオープンしても友人以外の学生や父兄父母にはほとんど売れません。

売れない原因は器のほかに、そんなに寒くなかったことや、価格がコンビニとそれほど変わらないこともあったと思います。

職員室に売り込みに行き、同情で先生たちに買ってもらうのが関の山でした。

お品書きの値段も確か×を書いて値下げしました。

しかし、それも虚しく初日を終え、勘定をするまでもないくらい散々な結果でした。

30,000円ほど赤字だったと思います。

“これは非常にまずい!”

私は必死で何とか売る方法はないかと考えました。

半分やけにもなっていましたが、一つだけアイデアを思いつきました。

それは“バラで売るのではなく、まとめて売ること。”

そして、その場で食べてもらうのではなく“持ち帰って食べてもらうこと”

初日の晩に透明のビニール袋と輪ゴムを買い、売れ残ったおでんを2重にしたビニール袋に入れ、おつゆをたっぷり入れて輪ゴムで固く縛ります。それを冷蔵庫にしまっておきました。

価格は300円に設定し、2日目の営業を迎えました。最終日ですので後はありません。

その日もバラ売り用には少し残しましたが、やはり売れません。また、セット販売もそれほど伸びず、午前中が過ぎました。

半ば諦めかけていましたが、午後に入ってから様子が一変しました。

次第に父兄父母たちに買っていただけるようになったのです。

それまで必死に宣伝と販売を手伝ってくれた友人や先生たちの努力も大きかったのですが、一番の要因は、学園祭を一通り見学し終えて帰宅する方たちが午後になって増えてきたことです。

そして、夕方になるにつれ、その傾向は大きくなり、それに比例するように売れ行きも伸びていきました。

「今日の晩御飯にどうですか?いまから作るのは面倒じゃないですか?」

というアピールをバンバンして、ついに学園祭終了時刻の間際に完売することができたのです。

後片付けを終え、収支を計算したところ、安売りの影響はありましたが、なんとか元を取ることができました。

相手の気持ちやシチュエーションを考えて販売することの大切さを学んだ貴重な体験でした。
スポンサーサイト



テーマ : こんなことがありました
ジャンル : ブログ

プロフィール

gaku+

Author:gaku+
ニックネーム GAKU(本名:まなぶ)
1974年生まれ B型 水瓶座
平成6年から都内の某放送通信系企業に就職
技術・営業・企画と携わり現在に至る

カレンダー
01 | 2012/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
ACCESS