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お金を考える

私は歴史に疎く、今のところ歴史小説や時代劇などにはあまり興味がないのですが、NHKスペシャルのシリーズ「ヒューマン」は、人間の誕生から社会や文化がどう作られ変化していくのかについて分かりやすく解説されていて、とても面白い番組でした。

シリーズ全4回の最終回は、お金の誕生にまつわる話でした。

現代の紙幣やコインが誕生するまでの歴史をたどっていきます。

お金は人間だけが扱うものですが、この原点となっているのは“交換”という行為をするか否かということ。

“交換”をするかどうかが、人間とほかの動物と決定的に違う点です。

それを証明するチンパンジーでの実験はとても興味深いものです。

ぶどうとりんごを2つ同時に差し出すと、ほとんどぶどうのほうに手が伸びます。ぶどうのほうが好きだからです。

ところが、りんごを食べているときに、ぶどうと交換してもよいとジェスチャーしても、チンパンジーは交換に応じません。

これは、もし、りんごを渡しても、約束通りにぶどうを渡されなかったとすると、取られ損になってしまうからです。

人間なら他人に「あいつは悪い奴だ!」と訴える手段がありますが、チンパンジーにはそれができないため、リスクを冒してまで交換しようとは思わないのだそうです。

こうして人間には交換する文化が育まれたことで“職業”が誕生します。

各々が労働で得た作物や家畜などを交換し合います。

ここで賢いのは、直接モノ同士を交換するのではなく、“麦”をお金代わりに用いたことです。

直接モノ同士を交換する場合だと、お互いに欲しいモノを相手が持っている場合のときしか交換ができません。

自分で必死に交換してくれる相手を探さなければなりません。

これだと非常に不便なので、麦が尺度に使われるようになりました。

麦がお皿に何杯で肉、魚、塩、油などと交換できるとかのルールが作られたのです。

しかし、麦は、古くなれば腐ってしまうので、永遠の価値を持ち合わせてはおりません。

そこで古代ギリシャで誕生したのが銀貨でした。

刻印が押されていることで銀の純度が保証されるため、人々の信用が生まれます。

こうして古代ギリシャでは、個人個人が自分の才覚で生きる時代の幕開けを迎えました。

それは果てしない繁栄をもたらすかにみえました。

しかし、銀は限られた量しか産出できません。

とうとう銀をほとんど産出できなくなってしまい、わずか100年で衰退してしまいます。

一方、古代ローマでは銀貨から次第に純度を下げて大量生産していきました。

“架空の価値”

これが現代のお金と同じ概念の誕生です。

現代においても、アフリカの一部の国の民族では、お金を使わない文化が残されていたり、今まさにお金という文化を取り入れ始めたというところがあります。

お金のない集団生活は、その日暮らしが基本です。誰かが捕った獲物も、みんなに均等に分け合う。

そうやって、みんなで助け合う文化です。平等ともいえます。

お金という文化が入ると、集団生活から個人を作り出します。のし上がるのも、没落するのも個人の責任。

「これは、集団からの孤立でもあるが、開放でもある」と研究者は語ります。

お金の誕生によって、社会や文化が大きく変化するということ。

とても興味深く勉強になりました。
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ジャンル : ブログ

プロフィール

gaku+

Author:gaku+
ニックネーム GAKU(本名:まなぶ)
1974年生まれ B型 水瓶座
平成6年から都内の某放送通信系企業に就職
技術・営業・企画と携わり現在に至る

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