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予測という無常さ

3.11の巨大地震は、長年地震を研究する科学者でさえ、誰も予測できませんでした。

巨大地震の1か月前から東北沖で地震が活発化していたにも関わらず。

過去に起きた地震の震源地とその大きさを調べて行くことで、今後どのあたりに大きな地震が起こりそうか?

このような研究が盛んに行われてきました。

地震のメカニズムは“アスペリティ”と呼ばれる海底プレートのひずみが限界に達し、それが一気に戻ろうと反発する力で地震が起こります。

陸側のプレートが太平洋側のプレートに押されて毎年8cmほどのひずみを生じさせます。

3.11の震源地は、過去あまり地震が起きなかった箇所でした。

ですから、科学者たちはこの地点では、あまり起きないだろうと思い込んでしまったのです。

しかし、水面下で過去活動していなかった箇所に巨大なアスペリティが存在していたのです。

これが盲点でした。

その近くには宮城県沖のアスペリティが多く存在しますので、そこが震源地となることは予測できましたが、そこからさらに大きな地震に発展するとは考えなかったのです。

宮城県沖から始まった地震は巨大なアスペリティを刺激し、連鎖反応が起きました。

さらに福島県沖、茨城県沖と次々に連鎖反応を繰り返し、史上かつてない長い時間と大きな揺れ、そして、マグニチュード9という巨大地震へと発展していったのです。

科学者たちは、絶望感を抱きながらも、今回の反省点を踏まえゼロから研究をスタートさせています。

今日や明日というレベルで予測することは非常に困難ですが、数か月から数年の間に、どこでどのぐらいの大きさの地震が起きるというレベルで予測できるようにしたいといいます。

あとからメカニズムを知ると、私のような素人でも、案外単純に思えてしまいますが、これは手品の種明かしに似ているのかもしれません。

“未来は起こってからしか理解できない”というもどかしさ、これはあらゆる事象にも当てはまります。

「偶然」を科学するランダムネスという研究があります。

たまたま

この本には、こう書かれています。

***

ある映画がなぜうまくいったのか、ある候補者がなぜ選挙に勝ったのか、なぜ嵐に襲われたのか、なぜ株価が下がったのか、なぜあるサッカーチームが負けたのか、なぜある新製品が失敗したのか、なぜ病が悪化したのか、を理解していると信じている。

しかしそうした専門知識は、ある映画がいつうまくいくか、ある候補者がいつ選挙に勝つか、嵐がいつ襲うか、株価がいつ下がるか、あるサッカーチームがいつ負けるか、ある新製品がいつ失敗するか、病がいつ悪化するか、を予測するうえではほとんど役に立たないという意味で、空疎である。

過去を説明する話を考え出したり、将来に対する曖昧なストーリーに確信をもつようになったりすることは簡単だ。

また、そうした努力に落とし穴があるということは、われわれはそれを企てるべきではないということを意味しない。

しかし、われわれは直感的誤信に陥らないようにすることができる。

われわれは、解釈も予言も、懐疑心をもって見るようになれる。

われわれは出来事を予言する能力に頼るのではなく、出来事に対応する能力に、柔軟性、自信、勇気、忍耐のような人間的性質に、注意を向けることができる。

そしてわれわれは、人のこれ見よがしな過去の業績よりも直接的印象に、より多くの重要性を置くことができる。

そしてこのようにすれば、われわれは、自動的な決定論的枠組みの中で判断するのを食い止めることができる。

***

私はこの考えを仕事に取り入れています。

新たな挑戦は、失敗することも多いです。

失敗すると怒られ、色々と指摘を受けますが、結果が出たからこその指摘。

つまり、後知恵であると思えば、気楽になれるものです。
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テーマ : 伝えたい事
ジャンル : ブログ

プロフィール

gaku+

Author:gaku+
ニックネーム GAKU(本名:まなぶ)
1974年生まれ B型 水瓶座
平成6年から都内の某放送通信系企業に就職
技術・営業・企画と携わり現在に至る

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