FC2ブログ

日本のものづくり

今日は午後、この秋登場予定の新商品に関する検討会議に出席しました。

検討会議といっても、開発は既に進んでおり、価格設定もほぼ決められた中での意見交換です。

つまり、商品の仕様などの“前提”が出来上がっているうえで、あとはどのターゲットにどうプロモーションするかということが議論の中心となってきます。

営業、技術、企画、運用系など、各部門から選出されたメンバーが集まりましたが、なかなか前向きな意見が出ません。

最大の理由は、商品コンセプトがはっきりしていないことです。

機能は充実しており、最新のIT技術を駆使して、あらゆることができます。

しかしながら、何を目玉として売るのかが見えない。

営業サイドからはそのような意見が出ました。

今の日本人は、生活家電、AV家電、パソコン、携帯電話など、既に自分のライフスタイルに合わせて各々が選択し、不自由のない生活を送っています。

ですから、今の日本において「これっ!」と思うような製品を新たに生み出すこと自体が困難になってきていることは確かです。

新興国のように、洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどの白物家電がようやく売れ始めている国であれば、新商品の目玉を生み出すのは比較的容易でしょう。

たとえば、インドではエアコンといえば、窓枠に取り付けるウィンドウ型と呼ばれるタイプが主流です。

これは、送風機と室外機が一体になっているタイプで、普及しているのは価格が安いからです。

日本のように室外機を外に置くようなタイプは倍の値段です。

音は静かですし、窓に埋め込む必要もありませんから、太陽の光を遮ることもありません。

そのようなメリットがあるにも関わらず、ウィンドウ型が選ばれるのは、価格が安いことと、直接肌に強力な風が感じられることだそうです。

それまで韓国勢に圧倒的なシェアを奪われているある日本メーカーは、現地で徹底的にマーケティング活動を行いました。

そして、辿りついた答えは至ってシンプルです。

外置き型のメリットを活かしつつ、価格をウィンドウ型と同水準にするため、徹底的に無駄な機能を削り、コストダウンを図るというものです。

完成したエアコンは、まるで見た目は大きな換気扇のような形をしていますが、室外機は外置きで、かつウィンドウ型の良さを全て網羅するような商品を開発しました。

そのエアコンは飛躍的に販売数を伸ばしているそうです。

さて、日本の場合はどうすればよいでしょうか?

私が思うに、既に世に出されている数ある商品も、使えば便利な機能というものが埋もれてしまっており、その存在すらユーザーは知らないというのが実情のように思います。

ですから、新商品だけの特別な機能だけを売りにするのではなく、今までの機能と併せてこんなことができますというような提案が必要なのではないかと思います。

ここで大切なのは、いくら機能を説明してもダメだということです。

それを使ってどんなことができるかという利用用途や、もっといえば、新たな生活スタイルの提案をすることです。

そして、それをやるにはこの機能ですという順序です。

多様化しているライフスタイルの中で、ターゲットごとに興味を引くようなプロモーション活動が問われているのだと思います。
スポンサーサイト



テーマ : 伝えたい事
ジャンル : ブログ

プロフィール

gaku+

Author:gaku+
ニックネーム GAKU(本名:まなぶ)
1974年生まれ B型 水瓶座
平成6年から都内の某放送通信系企業に就職
技術・営業・企画と携わり現在に至る

カレンダー
03 | 2012/04 | 05
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
ACCESS