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絶望を希望に変える方法

地域医療に携わりながら、チェルノブイリ救援活動、イラクへの医療支援、東日本大震災の被災地支援などにも取り組んでいる医師であり作家の鎌田實さんの講演をご紹介します。

6年前の新聞記事で、12歳のパレスチナの少年が、敵のイスラエル軍の兵隊に射殺された“にも関わらず”、父親はイスラエルの病気の少女に息子の臓器を提供したというニュースを知りました。

パレスチナの病院では、高度な医療ができないため、父親はイスラエルの病院に息子を連れていきました。

息子さんの心臓は動いているけれども、残念ながら脳は活動しておらず、脳死判定が下されます。

イスラエルの医師は自国の病気の子供のために臓器提供してほしいと父親に頼みます。

普通の人なら、息子を殺した敵軍の子供のために、なぜそんなことをしなければならないのかと憤慨するでしょう。

しかし、この父親は息子と同じ12歳のイスラエルの少女に心臓移植することを了承したのです。

鎌田さんは、その父親とイスラエルの少女とその家族に会いに現地を訪ねました。

そこで、殺された息子の父親に対し、「なぜそんなことができたのか?」と質問をします。

すると返ってきた答えは、「もし、海で溺れている人を見かけたら、泳げる人なら誰でも助けようとすぐに海に飛び込むはず。助ける前に国籍などを聞いたりはしない」

つまり、この父親が取った行動は、息子を殺されたという怒りを脇へ置き、国籍を越えて困っている人を救ったということです。

助けられた少女は、心筋症という重い病にかかっていて歩行もできない状態でした。

心臓移植を行うまで、本人は死ぬことも覚悟していたそうですが、今ではとても元気に学校にも通えるようになりました。

将来の夢は医者になって、パレスチナの難民キャンプの子供たちを一人でも多く救うことだそうです。

過去アメリカの大統領が和平交渉を行っても関係は修復されないままです。

この少女がパレスチナの子供たちの命を救うことは、人々の憎しみを一気に消滅させる可能性を秘めている。

権力や政治力では限界があり、本当の平和とは小さな人と人の絆によって生まれるものではなかろうか。

もし、そうなったとすれば、その一番の要因は、殺された少年の父親が絶望の淵で決断した“にも関わらず”という生き方にあるのです。
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テーマ : 伝えたいこと
ジャンル : ブログ

プロフィール

gaku+

Author:gaku+
ニックネーム GAKU(本名:まなぶ)
1974年生まれ B型 水瓶座
平成6年から都内の某放送通信系企業に就職
技術・営業・企画と携わり現在に至る

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