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【続】諦めない心

早速、教えてもらった方角へ向かうと、見覚えのある一軒家がありました。

そこは昔何度か遊びに行ったことのある友人の家に間違いありません。

ポストに薄く書かれた名前を確認し、玄関をノックしました。

すると、玄関に現れたのは友人のお父さんでした。

実は、友人のお父さんの顔はよく知っていました。

私が成人する前のときです。あることがきっかけで、私の実家に訪ねて来てくれたことがありました。

そのきっかけとは、友人がおこしたある事故の件です。

私は18歳で免許を取得し、すぐにアルバイトで貯めたお金とローンで新車を買いました。

その1年後友人も免許を取りました。そして、その頃友人に彼女ができました。

免許を取って半年も経っていませんでしたが、彼女とドライブに行きたいから、車を貸してほしいと頼まれました。

少し不安はあったのですが、5,000円くれるからというので、私は友人に車を貸しました。

そして次の日の早朝、自宅に友人から電話が掛ってきました。

こんな朝早くに何だろう?

ちょっと嫌な予感がしました。

母親から受話器を渡されると、震えた声で友人が話し始めました。

トラックと追突事故を起こしてしまったというのです。

事故を起こしたのは、彼女を送ってから帰宅途中の居眠り運転がきっかけで、信号待ちで止まっていたトラックに後ろから猛スピードで衝突したのです。

幸い友人は手に軽いケガをしたくらいで済んだのですが、あとから車を見たとき、前面のほうはペシャンコになっていて、ガラスはぐしゃぐしゃにハンドルぐらいまで迫っていました。

軽いケガで済んだのが奇跡のようなもので、もしシートベルトを締めていなかったら、恐らく友人は即死していたと思います。

そんなことになったら、私は車を貸したことを一生後悔していたでしょう。

当時彼が付き合っていた彼女に「これも何かの縁だから一生友達として大事にしたほうがいいよ」と言われたそうです。(結局その彼女にはすぐにフラられちゃったんですがね)

そういう訳で、彼のお父さんが自宅に謝罪と弁償のために訪ねて来てくれたのです。

再開するのは15年以上も前のことですから、私の顔もはっきり覚えていない様子でした。

会えたときのためにと、私は卒業アルバムで友人と一緒に写っている写真のカラーコピーを取っていました。

それをお父さんに見せて、彼を探していることを伝えました。

すると、すでに結婚してここには住んでいないが、今は家族と別のところに住んでいると、住所を書いたメモを渡されました。

その住所は隣の県でしたが、それほど遠くはありませんでしたので、私はタクシーでその住所付近まで向かいました。

タクシーを降りてからは、歩いて表札を探しました。

そして、ようやく彼の名字を発見。そこは新しい一軒家でした。

チャイムを鳴らして出てきたのは、見知らぬ別の男性でした。

一瞬間違えたかと思いましたが、話をすると彼の義理の弟さんでした。

その日は、GWということもあって家族旅行に出掛けて帰ってこないということで、私は手紙を書くのでまた後で渡しにくることを伝えました。

近所の腰をかけられるところで、手紙を書きそれを渡しました。

数日後、その友人から携帯に電話が掛かってきました。

最初に出た時、彼はふざけて声を太くしていましたが、すぐに昔の笑い声と共に懐かしい声に変わりました。

手紙を読んだ時、とてもびっくりしたのと、わざわざ訪ねて来てくれたと思うと、感動して涙がこぼれたと話してくれました。

今は結婚して、双子の娘を持つ涙もろいお父さんになっていました。

そのあと、彼は同窓会には出席できなかったのですが、一度二人で飲みに行きました。

実際に会いましたが、当時と雰囲気は全く変わっていませんでしたし、ふざけ話をしながら盛り上がりました。

あれからまた時間が経っていますので、近々飲みに行きたいと思っています。
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テーマ : 伝えたい事
ジャンル : ブログ

プロフィール

gaku+

Author:gaku+
ニックネーム GAKU(本名:まなぶ)
1974年生まれ B型 水瓶座
平成6年から都内の某放送通信系企業に就職
技術・営業・企画と携わり現在に至る

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