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柔軟性ある経営

ここ数年クール・ジャパンと呼ばれ、日本のサブカルチャーが不況打開の大きな柱になると考えていました。

ところが、日本のコンテンツ産業は、売上15兆円のうち、海外輸出比率はたったの5%、7000億円ほどしかないことを先日のNHKスペシャルで知り驚きました。

日本の海外交渉担当者の話では、既に日本は憧れの国ではなく、アニメ、ドラマ、音楽など、他のアジア勢からも質のいいコンテンツが生まれており、寧ろ日本が押されているのことです。

そんな日本を尻目にお隣の韓国は、国を挙げて海外輸出戦略に乗り出し、昨年音楽産業の輸出額は、1年間で2倍以上に伸びています。

韓国は、日本に比べて国土も狭く、マーケットも限られているため、早くから海外マーケットに目を向け取り組んでおり、それが実を結んでいます。

それにしても、日本のコンテンツ産業の海外ビジネス展開がうまくいっていないのは、とても残念なことです。

その原因の一つとして、日本の官僚主義的構造が背景にあるのではないでしょうか?

上層部に気に入られることばかりを考え、自らリスクを取らない組織では、前に進むことはできません。

昨日の日本マクドナルド、その前の富士フイルム社のように、経営トップが自ら先頭に立って改革を行うという姿勢があるかどうか。

もしくは、トップに代わって改革を実行できる人材を投入することができるか。

思い切った決断が経営のトップには求められているのだと思います。

そんな中、海外輸出戦略に成功している企業がキティちゃんでお馴染みのサンリオ社です。

2011年度の営業利益は149億円、国内では14億円の赤字だが、その分をはるかに上回る利益を海外で稼ぐという事業展開にシフトしています。

サンリオ社が変革を遂げたのは、ある一人の優秀な人材を抜擢したことがきっかけです。

それまで、日本でキャラクタグッズを製造し物販で稼ぐというビジネスモデルだったのを、キティちゃんの使用権で稼ぐというライセンスビジネスに切り替えました。

在庫を抱える必要がないというメリットがとても大きいです。

そして、アメリカの有名なキャラクタのように、使用権を与えられても原作者への配慮や、イメージを壊されたくないという理由から、キャラクタへのアレンジが許されない場合が多いのに対し、キティちゃんについては、海外のデザイナーたちが自国のニーズに沿ったキャラクターデザインにアレンジすることが許されています。

東京本社にいるデザイナーの了解さえ取ればいいのです。

今や中東の黒装束の女性たちがキティちゃんのアクセサリーを身につけているのには驚きました。

ブランド力があればこその戦略ではありますが、柔軟性のある経営こそが、その価値を最大限に活かすことができるという一つの事例といえます。
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テーマ : 伝えたい事
ジャンル : ブログ

プロフィール

gaku+

Author:gaku+
ニックネーム GAKU(本名:まなぶ)
1974年生まれ B型 水瓶座
平成6年から都内の某放送通信系企業に就職
技術・営業・企画と携わり現在に至る

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