楽天は、ネットショップのポータルサイトとして、インターネットで商売したい人たちを集めて、出店料で稼いでいます。
サイトを立ち上げても見に来てくれる人がいなければモノは売れません。
サイトを宣伝するには、それなりのコストと時間がかかりますから、楽天などのポータルサイトに加盟する理由もよくわかります。
一方で、自社のサイトで販売し続け、着実に業績を伸ばしている企業もたくさんあります。
その中の一つ、オイシックスは美味しさや安全安心を売りに、野菜を中心とした食品をネット販売しています。
野菜といっても、スーパーで簡単に手に入るようなものではなく、無農薬で少量生産のものや、見たこともないような変わった品種を取り扱っています。
商材をどうやって見つけてくるのかといえば、バイヤーが全国各地の農家を飛び回り、1件ずつ契約交渉していくという地道な活動です。
地方のある地域では昔から有名な野菜でも、都会のスーパーでは手に入らないというものがたくさんあるそうです。
知らない野菜を並べても売れない。
確かに野菜のほとんどは調理する必要がありますから、食べ方を知らなければ買う人も現れないというわけです。
そこで、オイシックスではお勧めの調理方法と併せて新しい野菜を紹介していきます。
素材のもつ希少価値に新たな付加価値を加えることにより、価値はさらに高まるのです。
そして価格は少々高めでも、美味しくて、安心で、変わったものが手軽に食べられるところが人気の秘密のようです。
オイシックスは2000年に創業しましたが、最初の3年間は赤字続きでした。
オペレーター3人に対して、注文が2件という日もあったそうです。
社長の高島宏平さんは、3年間資金繰りに奔走していたそうです。
何度断られても決して諦めなかった。
契約農家の開拓も苦労したそうです。
当時はインターネットで販売するといっても、理解してくれる人はほとんどおらず、それでも諦めなかったことで、最後には同情で契約してくれた農家もあったと語っています。
今でも時間を作っては契約農家をこまめに回り、農家の方のモチベーション維持と理解を深めることを怠りません。
ネット通販で儲っている企業と聞くと、ラクして儲けているように思いがちですが、このように裏では泥臭い活動がその企業を支えているのです。
スポンサーサイト
テーマ : 伝えたい事
ジャンル : ブログ